園長徒然記

2018年4月1日(日)

 仏さまは“はたらき(働き)”です。そのはたらきは二つに分けて説かれます。一つには“智慧(ちえ:真実の働き、また真実を明らかにする働き)”であり、二つには“慈悲(じひ:生きとし生けるものを、その苦しみから救い出そうとする働き=抜苦与楽)”と示されます。“慈悲”は、“一子地(いっしじ)”とも説かれます。“一子地”とは、あらゆる“いのち”を自分の一子(いっし、ひとりご)のように想う境地のことです。親鸞聖人は「平等心をう(得)るときを一子地とな(名)づけたり、一子地は仏性なり…」とおっしゃっています。まさに仏さまを“親心”そのものとして讃えておられます。親にとって、子どもは何人いても一人一人かけがえのない大切な存在です。そこに、“親心”の平等性が発揮されていると思います。平成30年度がスタートしました。私たち保育者はいつも“親心”に学びながら、園児一人一人に丁寧に向き合ってまいります。合掌(『園だより』より)