園長徒然記

2018年2月1日(木)

 「鬼は外、福は内」は“節分の豆まき”のときのかけ声で、素朴な意味では、誰もが抱く“除災招福(災いを除いて福を招く)”を願う気持ちの表れでしょう。でも、まじめに考えてみると、こういう私の気持ちは自分の幸福だけを求める卑しい心だなと、恥ずかしくもまた悲しくも感じています。どうせ人はみな自分のこと、身内のことが大事…それはそうなのですが、自分さえよければという生き方が溢れる社会になってほしくないと切に願います。園児一人一人が、“自分を大切に”という思いを持ちつつ、自分を支えているさまざまな働きに気づける人として育ってほしいと思うのです。人は自己中心性を離れることはできませんが、そのことを自覚できる人でありたいと思います。合掌(『園だより』より)