園長徒然記
2017年8月1日(火)
先月18日、百歳の現役医師で“生活習慣病”の名付け親としても知られた日野原重明先生が亡くなられました。行年105歳。日本におけるホスピスの草分けとしても知られた先生の謦咳(けいがい)に初めて接したのは30年ほど前、“医療と宗教を考える会”の学びの場でした。当時、ホスピスは末期の患者さんが死を迎えるところ、苦しませないで楽に死なせるところ、はっきり言うと、死ぬことを助けるところという理解が一般的でした。それに対して、先生は「ヘルプ・リビング」という言葉を使われました。「生きることを助けるところ」「希望をもって生きるところ」…一人一人の患者さんに深く関わることを最も大切にされたその姿勢には、多くを学ばせていただきました。合掌(『園だより』より)