園長徒然記
2019年5月1日(水)
新天皇が即位され、元号が『令和』と改まりました。“大化の改新”以来1300年以上経過するなかで、改元が行われる度に人々(為政者?)の願いが元号には込められてきたのでしょう。考案者と言われている国文学者の中西進先生は『令和』の“和”について、「聖徳太子が作った十七条の憲法の第一条『和をもって貴しとせよ』を思い浮かべます。」とインタビューに応えられています(4月17日付読売新聞)。蘇我氏や物部氏など天皇家を凌ぐほどの有力な豪族が覇権を争っていた時代にあって、推古天皇の摂政として政治の表舞台に立たれてからは、仏教精神に基づく十七条の憲法を定め、国の安寧のために力を尽くされたのが聖徳太子(厩戸王、用明天皇の第二皇子)だったのです。合掌(『園だより』より)